皆さんは、歯に良い食べ物は何かご存じですか?
秋は美味しい食べ物がたくさんありますが、歯の健康を守る食材を選ぶことが大切です。今回は、歯に良い食材と、秋の味覚を楽しめる歯にやさしいメニューを紹介します。
歯に良い食材について
歯の健康を保つためには、カルシウムだけでなく、タンパク質やビタミンA・C・Dなどの栄養素も重要です。
カルシウムは歯の表面のエナメル質を強化
歯の表面を覆うエナメル質は、人体で最も硬い組織で、食べ物を噛み砕く役割や歯の内部を守る役割があります。エナメル質の主成分はカルシウムです。カルシウムを多く含む食材には、チーズ 、ヨーグルト、牛乳、小魚、アーモンドなどが挙げられます。
タンパク質は象牙質を形成
エナメル質の内側には「象牙質」と呼ばれる組織が存在します。象牙質は主にタンパク質で構成されており、エナメル質よりも柔らかい性質を持っています。しかしながら、その柔らかさがエナメル質をしっかりと支え、歯が割れるのを防ぐ重要な役割を果たしています。タンパク質を多く含む食材には、鶏肉、魚、卵、大豆などが挙げられます。
ビタミンA・C・Dは歯の健康をサポート
歯の健康を保つためには、カルシウムやタンパク質だけでなく、ビタミンA・C・Dも重要です。 ビタミンAはエナメル質を強化する役割があり、次の食材に多く含まれています。
・かぼちゃ
・にんじん
・パセリ
・わかめ
・レバー など
ビタミンCは象牙質の形成を支える重要な役割を果たし、柑橘類や緑黄色野菜に多く含まれています。
・レモン
・みかん
・ピーマン
・ケール など
カルシウムの吸収を助けるためには、ビタミンDも重要です。ビタミンDは、次の食品に豊富に含まれています。
・椎茸
・しめじ
・さんま
・鮭 など
清掃性食品も摂取しましょう
歯の健康を保つためには、清掃性の高い食品を摂取することも有効です。清掃性の高い食品とは、食べることで歯の汚れを取り除く効果がある食材のことです。これらの食材は、大きく「直接的な清掃性食品」と「間接的な清掃性食品」の2つに分類されます。
直接的な清掃性食品は、食物繊維が豊富な食材を噛むことで、歯や口腔内の粘膜に付着した汚れを取り除く効果があります。代表的なものとして、にんじん、ごぼう、レタス、セロリなどがあります。
間接的な清掃性食品は、口に含むことで唾液が分泌され、食べかすが溜まるのを防ぐ食材のことです。代表的なものとして、梅干しや酢の物などがあります。また、口の中のpHを酸性からアルカリ性に変え、むし歯のリスクを減らす効果も期待できます。