歯を失うリスクあり!歯ぎしりの影響

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歯ぎしりを放置すると、最悪の場合、抜歯が必要になる可能性があります。悪い習慣は無意識のうちに行われがちで、自覚している人は少ないです。これが歯ぎしり治療の難しさの一因です。この記事では、歯ぎしりの発見の重要性や口の変化について説明します。

歯ぎしりの原因

歯ぎしりはなぜ起こるのでしょうか?
その原因はっきりしていませんが、一般的にはストレスや歯の並びの乱れ、咬み合わせの不良が影響していると考えられています。身体的または精神的なストレスが積み重なると、それを発散する手段として歯ぎしりが行われることが指摘されています。

歯ぎしりなどのブラキシズムは、眠っているだけでなく、起きているときにも行われることがあります。歯を食いしばる、カチカチと歯を咬み合わせることは、気がついたときによくあります。
眠っているときは無意識ですが、起きているときにこれを自覚したら、意識的に避けるようにすることが重要です。

発見の重要性

就寝中に行われる歯ぎしりは自覚しにくく、通常は他人に指摘されることが多いです。歯ぎしりはただ歯を合わせるだけではなく、通常の5〜6倍の咬む力がかかり、その力は70kgにも達することがあります。毎日続くと、歯にどのような影響があるか考えられます。
歯は一度破折すると元通りになりません。割れた部分から口内の細菌が侵入し、炎症が起こる可能性があります。

治療と歯の損傷のリスク

歯ぎしりによるむし歯が進行すると、神経が蝕まれて強い痛みが生じます。この場合、抜髄(神経の除去)と冠を被せる処置が必要になります。しかし、この過程で歯を削る必要があり、健康な歯も削られる可能性があります。
歯ぎしりがあると、この処置による痛みや破折のリスクが高まります。

歯ぎしりのメカニズム

歯ぎしりのメカニズムはまだ完全に解明されていませんが、現時点での知識では約9割が浅い眠りのときに発生していると考えられています。

口の変化

毎晩の強い力がかかり続けると、口の中でいくつかの変化が生じます。

 1.歯がすり減って形状が変化する可能性があります。一度すり減った歯は元に戻りません。
 2.強い力により歯がたわみ、根元から折れる可能性があります。神経が生きている場合は知覚過敏が
  生じます。
 3.詰め物や冠が外れる可能性があり、金属製のものは特に注意が必要です。

歯ぎしりの治療方法

歯ぎしりに気づいたら、歯科医院で相談がおすすめです。
治療法には、生活習慣の改善、スプリント療法、認知行動療法、薬物療法などがあります。

スプリント療法とは、就寝時にプラスチックまたはゴム製のマウスピース(ナイトガードとも呼ばれます)を使用して、歯や顎関節への負担を軽減する方法です。スプリント療法は保険が適用されることがあります。

最後に

歯ぎしりは歯を失うリスクだけでなく、病気の進行を早める可能性もあります。
自覚症状がないため、気付かずに歯ぎしりをしている人もいるかもしれません。この状態を放置すると、健康な歯を失う可能性があります。