ぐらつく乳歯の扱い方

子供が乳歯のグラグラする感覚に気づくと、それが気になって触ってみたり、食事がしにくくなることがあります。その際、自分で乳歯を抜いても問題ないのか、どのようにして抜けば良いのか、それとも自然に抜けるのを待った方が良いのか、迷うこともあるでしょう。
今回は、そんなグラグラする乳歯について、どう対処するかについて詳しく見てみましょう。乳歯が抜ける際の留意点や、抜けない場合の対処法などに焦点を当てます。

1. 乳歯の生え始めと抜け始めの時期と兆候

1-1. 生え始める時期

乳歯は一般的に生後6~9ヶ月頃から生え始め、通常は20本あります。ただし、子供によっては早い場合は3ヶ月から、遅い場合は12ヶ月から歯が生え始めることもあります。生え揃う時期は通常、下の前歯から始まり、2歳6ヶ月から3歳頃にかけて生え揃うことが一般的です。

1-2. 抜け始める時期

乳歯が抜け始める時期は、おおむね6歳前後から13歳前後です。歯の位置によって抜け始める時期は異なり、最初に下の前歯が抜け、その後、前から奥に向かって順番に生え変わります。6歳頃には乳歯の代わりに第一大臼歯が生えることもあります。

1-3. 抜け始めの兆候

乳歯が抜け始める兆候は、乳歯の根元が少しずつ溶け始めるために少しグラグラしてくることが一般的です。永久歯が生えてくる影響で痛みを感じる子供もいます。

2. 乳歯が抜ける際の注意点

乳歯が抜ける時期や永久歯の生え方は、個人差が大きくあります。すべてが順調に進むとは限りませんが、乳歯が抜ける際に留意すべき点を見ていきましょう。

2-1. 永久歯が乳歯の前に生えてきた場合

乳歯がグラグラしている場合でも自然に抜けることがありますが、痛みが強い場合や抜けないようであれば、歯科医に相談することが良いでしょう。必要に応じて抜歯などの処置を行います。

2-2. 乳歯が抜けても永久歯が生えてこない場合

乳歯が抜けてもすぐに永久歯が生えるとは限りません。永久歯が生えてこない場合は、歯科医に相談し、レントゲンなどで確認することが重要です。

2-3. 生え変わり時の虫歯予防

生え変わりの時期は、永久歯と乳歯が混ざっているため、磨き残しが起こりやすいです。乳歯は虫歯になりやすく、次に生えてくる永久歯にも影響を及ぼすことがあるため、こまめな歯磨きが重要です。虫歯ができてしまった場合は、無理に抜かずに歯科医に相談しましょう。

2-4. 痛みがある場合

生え変わりの際に我慢できないほどの痛みがある場合、乳歯が虫歯になっていたり、歯茎が炎症を起こしている可能性があります。その場合は、早めに歯科医に相談しましょう。

2-5. その他の注意点

6歳前後でも指しゃぶりが続く場合は、歯並びに影響を及ぼす可能性があるため、歯科医に相談しましょう。

3. 乳歯の抜き方

3-1. 歯医者に相談を

乳歯がグラグラしている場合は、無理に抜こうとせず、歯医者に相談することがおすすめです。自然に抜け落ちることもあります。

3-2. 自分で抜く場合

無理に抜こうとすると歯茎を傷つけたり、歯の根が折れる危険性があるため、自然に抜けるのを促す程度に留めることが重要です。

3-3. 止血方法

出血がある場合は、清潔なガーゼを使って圧迫止血を行い、歯医者に相談することが大切です。

4. まとめ

子供の成長にとって重要な乳歯から永久歯への生え変わり。基本的には自然に任せつつ、問題があれば歯医者に相談して適切なケアを受けることが肝要です。