デンタルリンスは、液体歯磨きのことで、歯磨きの前に口に含んで吐き出してから歯ブラシでを使用するものです。
歯磨き粉を使用している方が多いため、デンタルリンスについて深く知らない方も多いと思いますが、歯への負担を抑えながら歯磨きの効果を高められる便利グッズです。
今回は、デンタルリンスに関するさまざまな疑問を解消していきます。
デンタルリンスの使い方
デンタルリンスの使用方法はとても簡単で、適量を口に含んで、20~30秒すすぎ、吐き出してから普段の歯磨きをするだけです。
市販されているデンタルリンスの中には殺菌効果が含まれているものもあり、口臭予防にも効果的です。
歯磨き粉との1番の違いは、研磨剤が含まれていない点で、歯に負担をかけることなく歯を綺麗にすることができます。
使用感は個人差があると思いますが、口腔内全体に歯磨き粉が行き渡るので、歯磨き粉でのお手入れよりも爽快感を感じている人が多いです。
デンタルリンスの効果
デンタルリンス(液体歯磨き)の効果は、大きく分けて3つです。
歯垢除去効果が高まる
1度口をすすいでから歯磨きをするため、口腔内全体にデンタルリンスが行き渡ります。
シャンプーも髪の毛をよくお湯で洗い流してから洗うと効果が高いように、1度すすぐことによって、歯垢除去効果が高まります。
歯磨き粉のぶくぶくとした泡立ちや歯磨き粉の感触が苦手な方にもおすすめです。
虫歯・歯周病の予防効果がある
商品によって含まれている成分に違いがありますが、虫歯や歯周病の予防効果にも期待ができます。
フッ素入りの商品であれば、歯の再石灰化を促せるなど含まれている成分をみて商品を選ぶこともできますので、是非参考にしてみてください。
また、就寝前の歯磨きにデンタルリンスを使用することで、寝ている間の細菌の増殖を防げます。
口臭予防効果がある
デンタルリンスの中に殺菌成分が含まれているものは、口臭の原因菌を除去することができるため、口のにおいが気になっている方にもおすすめです。
香りつきの商品も多く販売されているので、口腔内の不快感を軽減できます。
デンタルリンスとマウスウォッシュの違い
デンタルリンスと似た商品で、マウスウォッシュというものがありますが、この2つは似ているようで全く別のものです。
デンタルリンスはこの記事でも紹介した通り、液体歯磨きですが、マウスウォッシュは洗口液と呼ばれるもので、口の中を洗い流すものです。
マウスウォッシュにも虫歯や口臭の予防効果がありますが、「歯を清掃する」という意味では、効果に期待できません。
どちらも口に含んですすぐ点は同じですが、デンタルリンスは歯磨きの前に、マウスウォッシュは歯磨きの後に使用されることが多いです。
デンタルリンスの選び方
歯磨き粉に代わるお手入れ方法として非常に便利なデンタルリンスの選び方のポイントを3点ご紹介します。
効果
歯磨き粉と同じように、商品によって、虫歯の予防効果が高いもの、歯周病の予防効果が高いもの、口臭防止に期待できるものなど、効果が違います。
パッケージに大きく書かれていることがほとんどですので、よく見て自分に最適な商品をお探しください。
香り
デンタルリンスは香りつきのものも多く販売されています。
口の中に入れて使用するものなので、香りの「合う」「合わない」は意外と重要です。
持ち運びしやすいミニサイズが販売されている商品もありますので、試してみるというのも1つの方法です。
アルコールが含まれているかどうか
アルコールの含まれているものは、少々刺激が強いため、小さなお子様が使用するのには向いていません。
また、歯磨き粉の「辛さ」が気になる方も、ノンアルコールタイプをおすすめします。
デンタルリンス使用時の注意点
デンタルリンスをお手入れ習慣に取り入れる際は、以下のポイントに気をつけてください。
口腔内全体に液体歯磨きが行き渡るようにする
デンタルリンスは歯磨き粉の代わりになるものです。
歯にしっかりと液体がつくように、口に含んだあと、20~30秒すすいでから歯磨きを行ってください
丁寧に歯磨きをする
デンタルリンスで口をすすいだだけでは、歯磨きの効果は得られません。
しっかりと歯磨きをして、清掃するところは歯磨き粉で行う歯磨きと何ら変わりません。
はじめは泡立たないことで違和感があると思いますが、洗い上がりの口腔内はとてもスッキリとし、歯がよく磨けているかも分かりやすいです。
デンタルリンスで歯磨きの効果を高めよう
デンタルリンスは、口腔内に行き渡らせることで歯垢の除去率を高め、虫歯・歯周病を予防することができます。
研磨剤を含まないので、歯や歯茎への負担が少なく、歯を削ってしまう心配もありません。
ただし、歯ブラシを歯に当て、しっかりと清掃が必要である点は通常の歯磨きと同じです。
デンタルリンスのみで歯磨きが済ませられるわけではありませんのでご注意ください。
歯磨きの正しい方法については、歯科衛生士のブラッシング指導を受けることでより歯磨きの効果を高めることができますので、定期検診の際に是非、受けてみてください。