歯を何となく舌で触れた時にザラザラっとした感覚を覚えることはありませんか？
歯の表面はエナメル質で覆われているので、本来はツルツルとしています。
このザラザラは、歯の表面に歯垢や歯石が溜まっているか、もしくは虫歯になっているのかもしれません。
放置すれば、歯周病・虫歯の進行を早めてしまうこともありますので、なるべく早めに歯科医院へ行き、しっかりと治療を行ってください。
歯のザラザラ感の原因は？
冒頭でも紹介させていただいた通り、歯のザラザラの原因は次の通りです。
・歯の表面に歯垢や歯石が付着している
・虫歯に罹患している
・歯そのものに傷がついている
・歯石取りをしたばかりで違和感が生じている
1つ1つ詳しくみていきましょう。
歯の表面に歯垢や歯石が付着している
歯の上に汚れが付着していると、当然、舌で触った時にザラザラとした感触があります。
歯垢（プラーク）は歯磨きでも落とせる汚れですが、歯垢が歯石化すると、歯磨きでは落とせない強固な汚れとなります。
日々のお手入れでなるべく歯垢を落とし、歯石が付着しないように心がけてください。
虫歯に罹患している
虫歯になった歯は、ザラザラとした感触を感じやすく、ここで「虫歯かも？」と気付く方も少なくありません。
放置すればどんどん虫歯がひどくなっていく一方ですので、早めに歯科医院を受診してください。
歯そのものに傷がついている
目に見えない傷でも舌は過敏に受け取るので、歯に傷がつくとザラザラ感を感じます。
研磨剤入りの歯磨き粉が原因の可能性も多いため、歯磨き粉はなるべく研磨剤不使用のものを使用すること、また、力を入れすぎないことをおすすめしています。
歯が欠けている時なども同じです。
欠けて鋭くなった歯が口腔内を傷つけてしまうこともありますので、早めに治療を受けてください。
歯石取りをしたばかりで違和感が生じている
歯科医院で歯石取りを受けたのにもかかわらず、ザラザラ感を感じることがありますが、これは、歯石がついている時の感覚を舌が記憶しているために起こる勘違いです。
綺麗に清掃された口腔内に慣れると、ツルツルとした感覚を感じることができるようになります。
歯がザラザラする時の対処法
歯がザラザラとして気になる時はどのようにしたら良いのか、対処法をまとめました。
歯科医院に行く
ザラザラの原因は素人目に特定できるものではありませんので、虫歯がないか、歯に傷がついていないか、しっかりと歯科医に診てもらってください。
歯垢や歯石が付着している場合は、歯科衛生士さんによるPMTC、スケーリングを受け、綺麗に清掃します。
歯が欠けていたり、虫歯である場合には治療を開始します。
治療する
虫歯の場合は、罹患している箇所を削ってコンポジットレジンで詰めます。
初期の虫歯の場合はフッ素で再石灰化を促すことで完治できるケースもありますが、基本的には歯を削って詰めることが多いです。
ブラッシング指導を受ける
歯科医院は、患者さま個人の歯並び、口腔内の状況、磨き残しのクセを把握しながら、個々に合ったブラッシング指導を行っています。
ザラザラしている原因が歯垢や歯石である場合、ブラッシング指導が虫歯・歯周病の予防にも繋がります。
歯の表面がザラつかないようにするポイント
歯を健やかに保つために、またツルツルの歯を維持するために大切なのは以下の3点です。。
適切な力加減でブラッシングを行う
歯ブラシの持ち方はペンを持つようにし、「やわらかめ」、「ふつう」の硬すぎない歯ブラシで力を入れすぎず磨いてください。
ヘッドの大きさは、ご自身の前歯くらいのサイズが良いといわれています。
力を入れすぎると歯や歯茎を傷つけるため、なるべく優しく丁寧に磨くよう心がけてください。
汚れを落とし切るように歯ブラシを当てる
毎日の歯磨きでは、歯垢を残さないようにすることが大切です。
以下のポイントを踏まえ、1日の汚れはその日のうちに綺麗に清掃しましょう。
・就寝前の歯磨きは念入りに10分以上かけて磨く
・なるべく毎食後歯磨きを行う
・週に1～2回はデンタルフロスや歯間ブラシを使用する
歯磨きは毎日行うものですので、その習慣が虫歯や歯周病予防の大きなカギを握ります。
しっかりと歯垢を取り除けるように取り組んでみてください。
定期検診を忘れずに受ける
定期検診を受ける頻度は歯科医院によっても変わりますが、だいたい年に3回くらいが望ましいです。
定期検診では、歯に付着した歯垢（プラーク）や歯石を取り除いてもらえるので、口腔内がスッキリとし、歯の表面もツルツルになります。
また同時に歯の全体的なチェックも行いますので、虫歯や歯周病の早期発見、早期治療が叶います。
歯科医院に行くのはめんどくさいし、なるべく行きたくない…と思っている患者さまも多いですが、歯の健康のためにも年に3回程度は定期検診を受ける習慣をつけてください。
